知覧・武家屋敷群を訪れるのは3回目だが、深い緑に包まれた生垣、石垣のまちなみ、そして、悠久の時を超えて手入れを怠らない庭園の美しさには感動さえ覚える。
 「薩摩の小京都」といわれる知覧…江戸時代、薩摩藩は領地を外城と呼ばれる113の地区に分けて武家屋敷集落をつくり、武士団を分散して統治にあたった。知覧もそのひとつである。その中でも
 「知覧麓の武家屋敷群は、薩摩の麓の典型的な作例のひとつで、折れ曲がった本馬場通りに沿って連なる石垣と生垣が連なる景観は優れ、その価値は高い」
 として、昭和56年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、また地区内の7つの庭園が国の名勝に指定されている。

武家屋敷群は、知覧の町の本通から少し奥まった700メートル道沿いにある。どの屋敷も美しい生垣と石垣をめぐらしてあるが、これは美観だけでなく、敵の進入を防ぐのが目的、道が曲がっているのも同じ理由である。

薩摩の小京都 知覧の武家屋敷さんさく

狭い石門から中に入っても、さらに曲がって狭い入り口があり、庭園が造られている。

ここは知覧の町の表通り、薩摩の小京都といわれるように美しく整備されている。